銀路の主張

漫画の考察や感想メインのブログです

最近のマギは一体何がどうなってんだ

さすがにどんでん返し最近気軽にやりすぎでしょ笑

何回「俺が聖宮の支配者だ」→「いやいや俺が真の聖宮の支配者だ!」→「いやいやいや俺が聖宮の新の真の支配者ZE!」やれば気がすむんだ。

しかもその支配者交代が起きる理由も意味不明で説得力ないし

完全に事前の伏線とか設定とか関係なくて作者のその場その場の思いつきで物語が進んでいるようにしか思えない

ここまでセカイ系がいっちゃうと20巻前後までの金属器とか眷属器でちまちま戦ってたのが馬鹿みたいじゃないか

いやマギに限らず途中からセカイ系に走る作品なんて結構あるけどさ

けどマギに関していえば今の路線は失敗だったとしか個人的には思えない

なんていうかオサレ師匠も作品を変える権利は僕たち読者にはないという旨のことを言っていたしそれは僕も概ね同意するとこだけど、マギに関していえばここまでわけわかめな状況になるならこういう作品になることを序盤で示唆して欲しかったよ。序盤のマギの世界観が好きだった僕からしてみれば裏切られた気分だよ

パラレルワールド?を上に繋げるやら横に繋げるやらでアリババたちがピーチクパーチクさも重大案件みたいに喚いてたけど読者のこっちは置いてけぼりですよ、そんなんどうでもええわって感想しか出てこないし冷める一方だよ

クリエイターズファイルの「のんある気分」のCMディレクター完全にただのやばい奴だろ笑

クリエイターズファイル全部面白いですけど特にのんある気分のCMディレクターのなりきりが一番好きですね。あのウェディングプランナーのやつと甲乙つけがたいですけどやっぱり狂気感がのんある気分のやつは僕好みすぎてやばいです。ウェディングプランナーの「牧師に頼んな!」ってパワーワードも好きですけど

のんある気分で好きな一連の流れ↓

秋山「優しく語りかけろ」

秋山「リラックスして大丈夫だよって言え!」

秋山「リラックスしてて大丈夫だからって言うんだ!」

秋山「リカちゃあん!リラックスしてて大丈夫だからって言うんだぁ!」

リカちゃん「・・・・リラックスしてて大丈夫だよ」この「一体私何やらされてるんだ?」って顔と不承不承感がくそ面白い

秋山「もっと!」

リカちゃん「リラックスしてて大丈夫だからね」

秋山「まだ8人(?)もいるんだから、一人(?)で撮られてるのとはワケが違うって言え!」

リカちゃん「・・・・」

秋山「ギリギリまで守ってあげるからね!」

リカちゃん「・・・・ギリギリまで守ってあげるからね」

秋山「オーケーオーケー・・・・行こう!」

一体何がオーケーなのか意味不明すぎて笑う。狂気極まり過ぎてて大好き。

あと、

秋山「・・・・レンズを向けない。極力見ない・・・・ベストを言うともう撮らないってこと」   撮らないってどう言うことだよ笑

秋山「そぉっと隠し撮りくらいに・・・」

秋山「盗撮だよね」これ言ってる時の顔やばい

秋山「好きなのよ、盗撮が」

「好きなのよ、盗撮が」じゃねえよ 盗撮が好きじゃ絶対駄目だろ

あとのんある気分寝かしつけるやつも好き。せっかく寝かしたのんある気分を起こさないように小声で「寝た」って言ってるのもくだらなすぎて笑った

「これは僕がよくやるんですけども、一旦ものの中身のコアな部分を全部寝かせちゃう!」

「よく見るCMで起きてるのは俺からしたら、何起きてんだって話」

ていうか寝かすってそもそもなんなんだよ笑

「お前たちは誰も注目なんざされていない、知らないお前たちのことなんか知らないよ、意識するな!意識するな!

意識するな!!!ストップ!!!」

ここクッソ笑った。というよりもここまで意識するな言われたら絶対逆効果だよw

はやのんある気分がただの出たがりの集団に見えてくるんだから秋山の演技力すごいわ

 

こんな意味不明なコンセプトをギリギリで破綻させずに笑いにできてしまう秋山やっぱ天才だわ。小学生の時にはねトびの「ニートVS母親」を見た時から思ってたけど。一回頭の中覗かせてほしいよ

 

食べログ原理主義者は必見!?盛り塩してる店は当たりのことが多い・・・!? 1日外出禄ハンチョウ 15話 ネタバレ全開

賭博堕天録カイジでチンチロリンでイカサマをし続けてきてカイジをいじめてきた明らかな悪キャラとして登場したものの福本信行節の独特の名言を多く残してどこか憎めないキャラとしてネットでも地味に人気を博してきE班班長大槻。

その大槻の隠し持っていたもう一つの裏の顔・・・・「飯テロリスト大槻」の「1日外出」を主題に当てて描かれた作品、「1日外出禄ハンチョウ」も気づけば早くももう15話目。読み切りも入れたら16話にもなりますね。

 

今回は国分寺市で解放された大槻。

今回の1日外出は前回までにはなかった大きな試みをしている大槻。

それは「ノープラン」・・・・・!遊び方も行く店も何も決めていない・・・・!

しかも国分寺は大槻にとって全く馴染みのない地域。しかし当の大槻自身に焦りはない。

 

なぜなら大槻には常人には持ち得ない念能力を所持しているから

 

その念能力名は「大槻EYE」

 

自分の勘だけを信じて飛び込み入店を繰り返してきた大槻

 

その結果立地、客層、店構えエトセトラエトセトラ・・・を根拠として美味い店を探し出す審美眼を顕現したハンチョウ大槻・・・・!

 

何故 大槻がこれを体得するに至ったかを考察することに意味はない
到底合理的な道筋ではたどりつけない場所だからだ

おそらくは狂気にすら近い感情に身を委ねたのだ・・・・!


制約としてコンタクトレンズ(1DAY)を必ずつけていること

誓約はもしコンタクトレンズ(1DAY)を外してしまったら車にはねられる・・・

                            リターンに対して誓約重っも

 

まぁ冗談です。大槻EYEのとこだけほんと。でも「やきにくみやび」にオーラ感じてたんでもしかしたら無意識に「凝」を会得してるかもしれませんよ大槻。ほらあのぜパイルが念の存在知らなかったのに作品にはオーラの残滓が残ってた的な感じで。まぁ戯言です

 

僕も結構やりますね前情報なしの飛び込み入店。これ結構ワクワクしますよね。外装が僕好みの洋食屋で入った瞬間に客が全くいなくてがっくりして不安ながらもとりあえずオススメを頼んだらめっちゃ美味くて・・・みたいなどんでん返し。結構面白いですよ。僕もオススメです。

逆にいますよね、食べログめっちゃ信仰しているやつ。食べログ原理主義者。

作中に出てくるやつは流石にやりすぎですけどwていうかこんな彼氏絶対嫌だろ笑。彼女でも嫌だわwこんなんされたらどんな美人でも絶対2度と一緒に飯行きたくないですよ、この一回で振られるまである

 ネットは便利だがその便利さゆえに鈍くする・・・・!判断力を・・・・!

まぁそもそも食べログのレビュー自体が信憑性低いですしね。いやまぁ僕もたまには参考にしますけど

 

見開きの大槻EYEでのページに既視感覚えたんで「あれなんだろう?」と思ったらあれですね、あの最近ツイッターでバズってた「リンゴを見た時にわかる頭のいい人と悪い人の違い」のやつでした。リンゴ見た時に思いつくことが多い人間ほど頭がいいみたいなこと言ってたやつ。その法則に当てはめると大槻の頭めっちゃ良いことになりますねw 十円(100ペリカ)は正直笑った。絶対いらんだろこの(100ペリカ)は

 

パン屋で僕も一番美味しそうなやつ探すのもいつもやっちゃいますね、あのパンをとるトングカチカチしながら。細かい描写ですけど大槻がパンめっちゃ執拗に吟味してるのを後ろで店員さんが困惑して眺めてるのちょっと笑えましたね。店員の「え、こいつ何してるん・・・引くわ」って顔が面白い。パン屋泣かせ・・・!恐るべきパンテロ・・・・!大槻恐ろしいこ・・・!これ読むと深夜なのにめっちゃパン屋行きたくなってやばかったです。やめてくれ大槻

 

あと「格安ビジネスホテル・・・・!」って毎回やらないと気が済まないのかよ笑。絶対どうでも良いよ笑ここで毎回どうでも良いわって突っ込んで突っ込んでいる自分にほくそ笑んでる俺がいる。

それ自体が作者の術中にはまってる気がして癪なんだが・・・・その感じも悪くない・・・・決して悪くない!・・・存外・・・!

 

最後はコンタクトレンズ(1DAY)を落として大槻EYEを失った大槻は不注意で車にはねられて終わりました。でもこれ上手くやれば示談金ふんだくって地下脱出とかできるんじゃないですかね?まぁそしたらもう1日外出禄終わっちゃいますけど笑。もしかしたら大槻ほどの1日外出の達人になると班長として地下にいてたまに外出てくる方がむしろ楽しいのかもしれませんね

 

いやぁ15話も面白かった。毎週毎週面白い部分はもっと面白くなっていってあまり僕が好きじゃない感じだったネタは減っていると感じる。なんというか確実に作者の実力が洗練されている気がする。手探りで始めた作品を徐々にものにしていっている感じがして読んでいて安心できるというかなんというか。次回も期待

アイリス強すぎワロた この素晴らしい世界に祝福を!10巻 ギャンブルスクランブル! 注)ネタバレ全開

80点

前巻はアイリスからの婚約相手のいるエルロードへの護衛依頼の手紙を受け取ってカズマが発狂して終わった。その続きの今巻はカジノ王国のエルロードがメイン。魔王討伐のための資金援助が欲しいアイリスとカズマたち一味、それを打ち切りたいエルロードとの攻防が基本的な今巻の主題。

今巻の感想を一言で言っちゃうと・・・

 

アイリス強すぎワロタ

 

いやもう勉強とかしてないでアイリスがさっさと魔王討伐行けよってくらいに強いです。いや冗談抜きで作中で今まで出てきた人間キャラの中で暫定で一番強いんじゃないんですかね・・・ミツルギとかと完全に正々堂々と勝負してもアイリス勝っちゃうんじゃないんすかねこれ 純粋な火力だけみても一日一発が限度のめぐみんの爆裂魔法に対してもアイリスの必殺技はドラゴン一撃で仕留めてますから遜色ないでしょうし。アイリス強し

 

カズマを見てエルロードの王子が「先祖帰りか・・・」とぼやいた描写がありましたけどあれはどういうことですかね・・・

王族は優秀な勇者の血を取り入れてきたうんぬんの話がありましたしチート持ちの日本人が過去に王族に受け入れられてきたと考えるのがまぁ自然なんですかねぇ

という事は帰結的にアイリスも日本人の血も引いてるってことになりますね

アクア、めぐみんダクネス三人がナンパされるのにカズマが意にも介さずどころかむしろ推進して結局ナンパしてきた男たちが痛い目に会うシーンはWEB時代にもありましたね。もちろん多少アレンジしてありましたけど。ここはこのすばらしいシーンというか遺憾なくクズマっぷりが発揮されていました

ああ、あとめぐみんとアイリスの意味深なやりとりはスピンオフのめぐみん盗賊団を読めばわかります。

 

総括して言うと10巻は面白かった

前巻の9巻ではちょっと厳しめな感想を書いたけど今巻は良かった

作品の話自体が良くなったというのもあるけれどそれよりも僕がこのすばの楽しみ方、読み方をはき違えていてそれが今巻でやっと良い塩梅に調整されたと言うほうがより正確だと思う

このすばという作品はめぐみん萌え~とかエリス様尊ひ・・・・ダクネス・・・腹筋とか言いながら可能な限り頭空っぽにしてキャラの可愛さを愛でてカズマの屑さを笑って世界観を楽しんでいればそれだけでいい作品であって設定の矛盾だとかストーリーの無理矢理感なんていうのははっきり言って「どうでもいい」という風に思うようになりました

つまりこのすばは「こまけーこたぁいいんだよ」精神で楽しむのが正解なのだろう

そもそもハンターハンターみたいな厳密な設定だとか重厚なストーリーだとかそういうのが売りな作品ではないんだからこのすばにおいてはストーリーなんてのはキャラクターを動かして世界観を楽しむための道具くらいに思っていればそれでよかったんだ。

このすばのストーリーに多少の無理矢理感、唐突感を感じてそれをいちいち気にして作品を100%楽しめないのは八百屋に行っておきながらマグロや牛肉が買えずに怒っているようなことなんだと10巻でやっと思えた

 

あああと個人的にはエリス様(クリス)推しなんでそろそろエリス様をメインの話出してほしいですね。もう随分ごぶさただと思うんで。

感想 僕の学園生活はまだ始まったばかりだ 注)ねたばれ全開

95点

 

主人公の高橋君はぼっちだ。友達もいなければ彼女もいない。

それではなぜ彼がぼっちなのか?それは高橋君の通っている「八百万学園」は部活動、委員会活動への生徒の所属率が99、99%を超えており「部活に入らずんば人に非ず」と言った校風があるからだ

それではなぜ高橋君は部活に所属していないのか?

 

それは高橋君がありとあらゆる分野の天才だからだ

そんな天才高橋君の輝かしい経歴をほんの一部に紹介させてもらうと・・・

少年野球チーム「三丁目シティボーイズ」のエースピッチャー、少年サッカーチーム「ファザーキッカーズ」のエースストライカー、伝説の猫騙し職人と呼ばれた天才少年力士、「いけない薬の副作用のせいで饅頭が話しかけてて怖い」で寄席を爆笑の渦に叩き込んだ天才落語少年、天才棋士、天才カレー職人、天才ボクサーetcetc・・・・」

とまぁ書いてたらきりが無いんでここらへんで切り上げるがとにかく言いたいことは高橋君は「天才だ」という事だ。しかもありとあらゆる分野の。

 

そんな天才高橋君とその高橋君の天才を利用して次期生徒会長の座を狙う狡獪美少女佐藤さんが出会う事で物語が始まります。すんだもんだを経たのちに高橋君は佐藤さんにすっかり利用される形で「部活動の総合コンサルティング高橋部」を設立することになり、ある時には部活動を助け、ある時には戦闘を繰り広げ部活動を渡り歩く・・・「僕の学園生活はまだ始まったばかりだ」はかいつまんでいうとまぁそんな感じの物語だ。

 

この作品めっちゃ面白い。とにかく一度読んでみてほしい。一巻で完結する作品だからどうでもいいところで尺を取ってグダグダとなるみたいなことはなく、テンポが速くて読んでいて好感が持てる。完全にいい意味でTHEライトノベルと言った感じの作品です。正直言っちゃうと一巻完結もののライトノベルの中で個人的に一番面白い。キャラ同士の掛け合いの面白さとかキャラそのものの面白さはライトノベルでもトップクラスに面白いと思う。いわゆるギャグは脱力系?とかに分類されるのかな。主人公はぼっちですけど「やはり俺の」みたいにシリアスな場面はほぼなくてずっと頭空っぽで笑ってられる作品なのでそんな気分になりたい時はオススメです。

個人的にこの作品の中で一番好きなところは「抜刀道部」の現代のサムライ、朝比奈との対決ですね。ライトノベル主人公としては一番最悪な解決方法を一切の迷いなく選択する高橋君はやっぱり天才だわ。まさかの警察に通報というね。壱と零の裁き・・・この場面本当に好き。高橋君の警察との掛け合いも面白いし最後の決め台詞も高橋君の性根の悪さを表現していて好き。

 

とまぁ面白いんで興味あったら是非買ってみてください

感想 甘城ブリリアントパーク8巻 注)ネタバレ全開

90点

この作品もう切ろうかと、つまりもう買うのやめようかなと正直思ってたんですよ。5巻までは文句なしに面白かったんですけど、なんか作者の賀東先生の甘城ブリリアントパークに対する愛がもう薄れているように感じていたしストーリーも6巻からかなりグダッて来てたし・・・・けどまぁ少し迷ったんですけどこの8巻を最後に試してみてそれから決めようと思って買ってみましたけどこれが良い方に転びました。

やっぱ賀東先生すげーわ、まさかこの作品をここから盛り返すとは

8巻のあらすじを大雑把に書くと

可児江君の学校で文化祭始まる→なぜか可児江君が模擬店のマネージャーに→可児江君が微妙にパークの仕事に覇気がない?→甘城ブリリアントパークを佐波湖市に大移動する計画を考えていたことをいすずに暴露、共に検討予定地の旧さなみ遊園地の跡地を視察に→そこで可児江君がホームレスの爺さんに遭遇、しょうもない手品を見せられる→いすずと可児江君が帰りの終電逃す→ラブホテルにやむなく宿泊→一線を超えかける。がもちろん超えない→可児江君が旧さなみ遊園地跡地が気になりいすずを置いて一人で戻る→旧さなみ遊園地で喋るバクと遭遇→そのバクは時の妖精で可児江君の未来を見せる→さなみ遊園地に移動した場合の未来を見せられる、めっちゃ悲惨。しかも移動してもしなくてもどっちにしても未来は悲惨→未来を変えられる可能性は少なからずあると可児江君に希望を残せた後にバク消滅→可児江君は運命と戦うことを決意、300万人を甘城ブリリアントパークに動員する!→文化祭で可児江君のクラスの模擬店にラティファが来て小休止→始末書ネタで締めて・・・・9巻に続く

 

いやぁ本当に面白かった。

冒頭にも書きましたけどもうこの作品ダメかなって思ってたんですよ。だから最初の期待感のハードルが低かったのも相まって読後しばらくなんかすごいお得な買い物した気になってましたw

ギャグパート、シリアスパート、恋愛パート全部面白かった。

 

特にシリアスパートはちょっとすごかったw

未来の可児江君が落ちぶれていく描写の絶望感とか流石の賀東先生って感じでしたね・・・ここまで惨めさを惨めに書けるのはやっぱりベテランの賀東先生ならではです。

 

恋愛の方でいうとこの一巻だけで可児江君といすずの仲が急激に縮まりましたね。なんせ一線超えかけましたからね。そのあとの「何もなかったことにする」描写もリアルでよかったです。個人的にはこういうのめっちゃ好きですw

 

ギャグはいつも通りの安定さでしたね。マカロンの始末書全く反省してなくてわろた。

 

ライトノベルって一回つまらなくなっちゃうとそこから復活する作品ってかなり少ないんで完全に良い意味で期待を裏切られました。いやぁ見切らないで良かった。

もしかしたら展開的にこれからは最終章というか終わりはもう視野に入れてはいるのかもれませんね。でもとりあえず9巻は絶対に買います!

学校教育は奴隷を作るための洗脳か?「全ての教育は洗脳である」

傑作だった。堀江さんの著書はそんなに多く読んではいないけれど多分この本は今まで読んできた堀江さんの本の中で一番意味があり役に立つ。

著書を読んでいて明治の文豪、森鴎外の「仮面」という小説に出てくるこんな言葉を思い出した 

「善とは、家畜の群れのような人間と去就を同じうするみちに過ぎない。それをやぶるろうとするのは悪だ。」

現代日本の教育を受けてきた人間ならば絶対にこう思ったことが一度はあるはずだ。

 「今勉強していることには何の意味があんの?」

 この著書は日本で行われてきた、そして今も行われている教育のほとんどは無駄だ。いや無駄であるならばまだマシと言えて、ただただ有害なだけの「洗脳」であると痛快なまでに断言ししている。その語調はやや強すぎるのではないか?とこちらが心配してしまうくらいだ。

 けれども読み終えた後には、今まで日本の「教育」という蓑を装った「洗脳」がどれだけ日本人に損害を与えてきたのか、私達が損害を被ってきたのかという「単なる事実」に気付いた時には堀江さんの語調は過剰でもなんでもなく、むしろそれでもなお足りないと思っている位だ

 個人的に常々思っていたし日本の教育を受けて来た人間なら一度は必ず考えたと思われるが、はっきり言って全ての中高生が古文を強制的に学ばされるというのは貴重な若者の時間をドブに捨てる所業であるとしか言いようがない。現在日本で未だに古文の授業が行われているのは「今までやって来たから」という慣例による思考停止と現在教職についている人間の雇用を守ること以外の理由は絶対にないと思っている。

「教養」だ何だという人がいるかもしれませんがもし本当に子供たちに教養を教えてあげたいと思っているならば古文なんかよりも余程教えてあげるべき教養があるはずだ。僕が受けて来た古文の授業を今振り返ってみていくら弁護してみようと努めても本当にただただひたすら「少なくとも僕にとっては絶対的に無駄だった」の一言以外ちょっと思いつかない。古文をやりたい子供がいるならば自主的にやらせてあげる環境を用意してあげれば良い。面白くないと思っている人間まで一緒くたにして強制的に椅子に縛り付けて、ググれば一瞬で出てくるような内容を糞暗記に努めさせるのはもはや狂気の沙汰ではないか?言うまでもなく源氏物語が好きで独力で読めるようになりたいと言う人はそれはそれで良いと思う。大いに勉強して誰かに気兼ねをする事なく突き進んでいけば良いと思う。私が言いたいのは古文が得意でもなく興味を持てない若者に強制的に教えることに一体なんの意義があるのか?ということだ。

 

この洗脳がなぜ始まったのか?

 

その答えは一概にこれだと言い切れるようなものではないのかもしれないが著書ではその答えの一つに日本で現在行われている洗脳教育は「かつては有効だった」という事を挙げている。

日本人は「みんな一緒」という手法で敗戦のどん底から世界でも有数の経済大国に躍進したいという強烈な成功体験がある・・・・という話を少し前に番組で聞いたことがある(偶然だが確かその番組でも堀江さんが出ていた気がする)。しかしその手法は現在ではもはや有害になっており、かつ未来においてはもう有害どころの騒ぎではなくなっているのは目に見えている。その「みんな一緒」教育という「洗脳」を受けた若者が工業製品のような人間に育ち、そしてそんな人間が出来るような仕事は未来では容易く人工知能が早晩必ずとって変わる。しかもその未来はそんなに遠い未来なんかではない。現在の人工知能の目覚ましい発達を考えれば汎用人工知能の到来すら待たずしてそんな「みんなと同じことしかできない」人材は労働市場から駆逐されるのは自明だ。

 

日本人は1日でも早くこの本に書かれている事実に気づいて1日でも早く行動して脱却しなければいけない。

 

けれどもそれは・・・・残念ながらどうせまぁ無理だろうと正直思う。インベスターZでの地動説の話にもあった通り今実権を握っている旧態依然とした人間たちがいなくならない限りは絶対に無理だ。歳月時を待たずと言うように人工知能の発達、そして国際情勢は日本人をわざわざ待ってはくれない。 

だからこの本を読んで気づいた人は日本をどうにかしよう!とか無駄なことは考えずにまず自分をどうにかしたほうがいいと思う。そして自分がどうにかできたそのあとに余力があるようならば日本をどうにかしてほしいと思う。

けれどもやっぱり残念ながらこの国の教育から古文教育も無意味な道徳の授業も意味不明な規則やルールも20年は無くならないと思う。